キューアンドエー、タブレット端末を活用した外国人向け多言語情報案内サービス開始

 キューアンドエー(東京都渋谷区、金川裕一社長、以下QAC)と大日本印刷(東京都新宿区、北島義俊社長、以下DNP)は業務提携し、タブレット端末を活用した、互いの顔が見える対面型で、会話と筆談で案内できる多言語対応サービスの提供を2015年2月25日に開始した。

 2020年の東京オリンピック開催を控え、日本政府観光局の統計でも2014年の訪日外国人観光客数は前年比29.4%増の1341万人となり、これまで過去最高だった2013年の1036万人を大きく上回った。今後も訪日外国人観光客や在日外国人の増大が見込まれ、より一層多言語対応サービスの需要が高まることが予想される。こうした市場環境を見据え、QACとDNPは、QACの子会社であるディー・キュービックの多言語対応サービスと、DNPが発売を計画しているDNPオリジナルタブレット端末を活用した外国人向け情報案内サービスを共同企画した。同サービスは、DNPオリジナルタブレット端末を使い、通訳が必要となった公共施設やホテル、銀行と、多言語コンタクトセンターをWeb会議方式でつなぎ、外国人と受付担当者、通訳オペレータが画面上で対面しながら会話できる。

 ディー・キュービックの多言語対応サービスは、外国人を顧客とする企業や団体を対象とした、通訳・翻訳サービス。5カ国語(英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語)に対応しており、24時間365日のコンタクトセンター運営体制で、官公庁自治体、公共交通機関、消防防災、ホテル、通信キャリアなど幅広い分野に導入されている。

 同サービスでは、多言語コンタクトセンター機能とサービス運用をQACが担い、Web会議システムを導入したDNPオリジナルタブレット端末の管理、サービス販売はDNPが行う。今後は、公共施設、観光施設、金融、流通、メーカーショールームなどへ提供し、2020年度までに累計で20億円の売上を目指す。

◆サービス概要
 公共施設やホテル、銀行などで外国人から問い合わせがあった際、受付担当者がDNPタブレット端末でインターネットのWeb会議方式を利用し、多言語コンタクトセンターの通訳オペレータを呼び出し、画面上で外国人、受付担当者と対面しながら通訳案内する


※パイオニアVC社のシステム利用予定
 
◆特徴:
・多言語コンタクトセンターは24時間365日対応
・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の5カ国語に対応
・日本語の手話にも対応(オプション対応)
・DNPオリジナルタブレット端末以外のスマートフォンやパソコンなどでも利用可能
・電話通訳のみ(顔の画面なし)での対応

◆販売価格(税抜き):
初期導入費用28万円~、月額利用料17万円~
※同サービスで使用するコールセンターと1拠点間のWeb会議システム、DNPオリジナルタブレット端末1台の費用を含む。コールセンターの対応は平日9時~18時の場合の価格。手話、筆談による案内サービスは別途見積り。インターネット接続費は含まず。

2024年01月31日 18時11分 公開

2015年02月25日 12時40分 更新

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