SAS、リアルタイム分析「SAS Event Stream Processing Engine」を提供開始

 ビジネス・アナリティクス・ソフトウエアとサービスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan(東京都港区、吉田 仁志社長)は、金融、製造、流通・サービス、通信、電力・ガスなどの幅広い業種における、ビッグデータのストリーミングをリアルタイムで分析して、意思決定の時間を劇的に削減する「SAS Event Stream Processing Engine」を国内で提供開始した。

 SAS Event Stream Processing Engineは、複合ストリーミング処理ソフトウエアの一種で、ハイスピードかつレイテンシーを最小限にしたストリーミング処理と、実績あるSASのアナリティクスを組み合わせている。リアルタイムで発生したデータを即理解して、パターンの検出、イベントの評価、およびビジネスの状況を把握し、事前に定義したフローによってイベントに応じたアクションを継続的かつ自動的に実行。これにより、リアルタイム性が要求される業務に幅広く適応可能となる。

 さらなる競争優位性を目指す組織では、日々の意思決定やビジネス・プロセスにアナリティクスを組み込み、リアルタイムに処理し監視する必要性が増している。現在の技術では、過去に発生し蓄積されたデータをもとにアナリティクスを行っているが、SAS Event Stream Processing Engineを活用し、高速に発生するビッグデータを発生と同時に処理することで、リアルタイムな意思決定を実現する。

 SAS Event Stream Processing Engineは、銀行、証券、保険などの金融関連の企業におけるリスク管理やコンプライアンスのためのリアルタイムのデータ分析に対応。外部からのマーケット情報や社内のストリーム・データの継続的なデータ分析を、蓄積されたビッグデータと統合して処理できる。また、証券会社のトレーディング監視や不正検知から、製造業における機器の故障検知のためのセンサーデータの分析、高度な需要予測のためにスマートメーターが生成するデータのリアルタイム処理、大量のモバイルデバイスを対象にしたリアルタイム・マーケティング・オートメーションまで、さまざまな顧客ニーズに対応できる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年08月19日 12時54分 更新

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