伊藤忠商事、ベルシステム24ホールディングスに49%出資

 伊藤忠商事(東京都港区、岡藤正広社長)は、ベルシステム24ホールディングス(東京都中央区、小松健次代表執行役社長CEO)の49.9%の発行済株式を、Bain Capital Partners, LLC(米国マサチューセッツ州ボストン、そのグループを含み、以下「べインキャピタル」)より、べインキャピタルと新たに設立する合弁会社を通じ取得することに正式合意した。同取引は承認が必要とされる対象国の競争法当局による承認取得後、速やかに実行される予定。

 ベルシステム24は、約2万名のオペレータを擁し、国内22カ所の自社運営センターおよび拠点を持つ国内最大手コンタクトセンター運営事業者。1982年の創業以来、30年以上業界をリードし続けており、その実績と顧客からの信頼をもとに、高品質なマーケティング・カスタマーサービスを提供している。

 同社は電話を主なコミュニケーションチャネルとするインバウンド/アウトバウンドコールの従来型BPO (ビジネスプロセス・アウトソーシング) 業務に加え、急速に拡大するソーシャルメディアなどの新たなチャネルも活用したBPO業務にも積極的に取り組むとともに、ITを駆使した高効率で付加価値の高いサービスを展開している。

 一方、伊藤忠商事は、生活消費関連分野を中心とする非資源分野への取り組みを一貫して強化している。今回のベルシステム24への出資を機に、同事業を新たな中核事業の一つと位置づけ、伊藤忠商事自身が顧客との接点や消費者とのコミュニケーションの品質向上・効率化を追求することで、同分野でのさらなる事業拡大を目指す。

 また、現在5000席超のコンタクトセンターを利用する伊藤忠グループへの利用促進、および、強みとする北米でのITベンチャー企業ネットワークと、先進IT技術でシステム構築から運用・保守サポートまでのサービスをトータルに提供する伊藤忠テクノソリューションズ(東京都千代田区、菊地 哲社長、略称:CTC)などのグループ会社を活用することで、オペレーションの効率化をサポートするとともに、グループシナジーを発揮し、ベルシステム24の企業価値向上に努めていく方針。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年07月29日 12時35分 更新

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