2018年9月号 <企業アプリ最前線>

企業アプリ

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画面上から、高速道路走行中に一般道ルートとの到着時間差を通知する「高速道路降りたらルート」、ユーザーの通行実績を基にした「抜け道ルート」、渋滞を避けて走るとポイントがたまる「ナビタイムマイレージ」。

ドライバーと新機能を共創する

ナビタイムジャパン

アプリアイコン

カーナビタイム

2012年に提供を開始。ダウンロードは無料。渋滞予測を基にした回避ルート案内や音声入力機能など、快適に走行するためのさまざまな機能を利用できるコース(月額制)を用意している

 

 ナビタイムジャパン(東京都港区、大西啓介社長)が提供するカーナビアプリ「カーナビタイム」。最新の地図や、ガソリン価格・駐車場の満空などのリアルタイム情報、新しい機能がアップデートで利用できるなど、もはや車載カーナビ以上の便利機能を搭載。ユーザーの約4割がタクシードライバーなどの“職業ドライバー”であることも機能の優秀さの証左といえる。

 アプリ開発・運営の責任者であるドライブ事業の深山将太事業部長は、「高速道路の新設や伸設だけでなく、一般道路の情報も可能な限り早く地図に反映する仕組みを取り入れた点が大きな強み」と、他社製品やサービスとの優位性を説明する。具体的には、独自開発の道路地図データ自動生成システムにより、アプリを利用しているユーザーから収集した走行実績(位置情報取得の同意を得た場合のみ)を基に交通情報を解析。地図にない走行経路が抽出された場合は、一定の条件を満たした場所を「新しく開通した道路」と推定し、地図に反映している。

 ユーザーの行動だけでなく、“声”を基にした修正も行っている。例えば、ナビゲーションされた経路よりもさらに適している道路があったケースや、カーナビにありがちな「地図に道がない」ケースでは、運転中にハンドルから手を離さずに済むよう、音声認識による入力機能を利用している。発話内容とともに、表示しているルート情報や位置情報、スクリーンショットを添付してナビタイムジャパンのデータベースに送信。まさにユーザーにとって便利な地図を、ユーザー自身と“共創する”仕組みといえる。「このほか、走行実績を基に抽出した“抜け道”や、高さ制限のある高架下、幅が狭い道など、平面的な地図では把握できない情報を収集してプロットし、ルート案内の最適化を図っています」(深山氏)。

 同社は、ドライバーの課題に対しきめ細やかに対応していくことが重要と考え、そのためにユーザーの行動や声を基にサービス提供することに勝機を見出した。保険会社などとの連携も進めている。